ぴちぴち大学1年生(1)

ことのきっかけは何だったのか。

 

果たして、なぜ複数回もニュージーランドに行くことになったのか、今となってはよくわからない、というか、よく覚えてない。

 

先日も休学延長届を提出するのに、理由を簡単に述べなければならなかったのだが、その時も自分がなぜニュージーランドで留学したいのかがよく思い出せずに困った。

 

私は困った状況に陥ると、とにかく人に話して発散する傾向にあるらしい。

 

その時もどうにも筆が進まず、わからんわからんと言っていたら、

「前は英語の勉強がしたいって言ってたよね?」

「卒論のフィールドをニュージーランドにするって言ってなかったっけ?」

と、むしろ周りの方がわたしの言った事を覚えていて教えてくれて、本当に助かった。

 

なので今回も、なぜまたニュージーランドに留学することになったのか全然わからんのだが、しかし、それを解く糸口はやはり、最初のニュージーランド訪問そして最初の海外旅行となった、大学の交換留学にあると思う。

 

 

 

私が大学2年生だった4年前、ゴールデンウィークの前に、大学でひとつのニュースを小耳に挟んだ。

 

「1か月のニュージーランド語学研修が15万円でできるらしい。」

 

海外旅行の計画を少しでも考えたことのある人はわかるだろうが、1か月でこれはかなり安い。その15万円に、保険料、食費、宿泊費、学費、航空券の全てが含まれているのだ。

いや、安い。普通に行こうと思ったらこの倍はかかると思う。

実際同じような内容で、35万円のプログラムがそのプログラムと並んで置かれていた。

 

ではその2つのプログラムは何が違うのかと言うと、大学の推薦で行く交換留学か、自分で行くプライベートな留学かということである。大学の推薦であるため、およそ半額を大学が負担してくれるということらしい。

 

 

ここで少し時計を戻し、時は5年前(!)、大学1年生の後期まで遡る。

 

雰囲気もいいし授業も楽しい、しかも旅行にも連れて行ってくれるらしいと大人気、人気すぎて履修の倍率は25倍との噂の授業を、運良く履修できたわたしは、そこで2人の留学生と、その後現在までお世話になる先生と出会う。

そしてその出会いが、その後のわたしの大学生活をガラリと変えるものとなったのである。

 

(つづく)

 

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最近は大型旅客船ブームらしい。